うめの式

京都在住のライターうめのが綴るあれこれ。

漢方薬のいい話

先日、漢方の取材に行ってきました。

日本では西洋医学の方が主流で、

病気になったときに漢方薬を服用する人はあまり多くないでしょう。

漢方薬ってほんとうに効くの?」と思っている人もいるかもしれません。

わたしは仕事柄いろんな医療に携わる先生とお話ししてきましたが、

西洋医学の先生の中には東洋医学を馬鹿にしたような人がいるのも事実です。

わたしはそんな先生を「嫌な人」とは思いません。

医師も医師である前に人ですから、いろんな考えがあっていいと思っています。

さて、「異病同治」と「同病異治」の話です。

異病同治は、異なる病気を同じ薬・方法で治す、という意味。

同病異治は、同じ病気を異なる薬・方法で治す、という意味。

たとえば腰痛に悩む人がいたとしましょう。

腰痛といえど、ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症など、

病名を細かく分けることができます。異なった病気ですね。

西洋医学ではそれぞれ薬が異なり、対処法も違うと思いますが、

漢方薬はこれらを1つの薬で治すことができます。

これが異病同治という考え方。

とくに年配の方は、一重に腰の痛みと言ってもいろんな症状が併発して起こり、

その複雑さと年齢面から、手術を受けられない場合があります。

先生の知り合いの方でまさにこういう方がいて、

「西洋医学に匙を投げられた!」と言って悲しんでいたそうです。

その方に漢方薬を勧めたところ、腰の痛みが緩和。

歩くのもやっとだった方が、今では元気に歩いて海外旅行も楽しむほど

回復したという話を聞きました。

逆に、同じ腰の痛みでも、年齢や体質によってよりその人に合う薬を

選んでくれるのも漢方のいいところで、これが同病異治の考え方です。

病気と人に合わせた薬を処方してくれる、ということですね。

また、1つの薬がさまざまな治療に用いられるのも西洋薬とは違うところ。

腰の痛みを治す薬が、実は肝臓の病気に効果的だったりすることもあるのです。

東洋医学の先生に取材することは今まで何度もありましたが、

漢方薬に関する取材はこの間が初めて。

新しい発見、すてきな発見ができて、とても充実した取材でした。