俄。
先日「俄(ニワカ)」さんに行ってきました。
寺町通りの商店街を抜けて、烏丸通りを少し西に歩いたところにあるお店で、
京都モダンをコンセプトにしたジュエリーブランドです。
どうせ京都に嫁ぐなら、京都らしいものにこだわりたい!
というわけではないのですが、
披露宴も安政三年(って何年前?)から京料理を作っている下鴨茶寮にお願いし、
引き出物や招待状なども和風でそろえてみました。
指輪そのものには和風も洋風もないと思うのですが、
たまたま京都本店のジュエリーショップがあって、
そのカタログをたまたま彼が仕事で刷っていて、
そしてなぜかそのカタログをお義母さんが持っていて
「ここにしたら?」と勧めてくれたので、
じゃあ俄さんにお願いしようか、という流れになったのです。
京都での生活が少しずつ現実味を帯びていくにつれて、
「日本人」を意識するようになりました。
京都=和風=日本。
着物を着なくなっても、畳から椅子の生活になっても、
桜をめでる気持ちや、もみじや秋の夕日に哀愁を感じる心、
情緒やつつましさ、礼節を重んじることの大切さを
日本人はDNAで知っている気がするのです。
そういうのは、日本以外の国の人たちにもあるんでしょうけど、
いいじゃないですか、日本。ね。
で、指輪はこちらにしました。
いろいろつけてはみたけれど、第一印象から決めていたこれが一番よかった。
細すぎず、太すぎず。
飾りすぎず、地味すぎず。
20代でも、30代でも、80のおばあちゃんになっても「好き」といえる形。
アクセサリーとして指輪をつける男性は少ないし、
彼もそのタイプなので、結婚指輪が初めての指輪になります。
そう考えるともう少し彼の意見も聞いてあげればよかったと、今になって反省。
でも、ジュエリーショップの独特な雰囲気
(俄はキラキラまぶしい系というよりは、落ち着いた雰囲気で入りやすかったけれど)
に、萎縮して長居したら気疲れさせてしまいそうだったので、
パパッと決めて、出てきました。
確かに思慮深い方ではないけれど、
何も考えずに即決しているわけでもなく、
自分の好きなものがはっきりしているから決断に迷いがない――
そんな自分の性格は、結婚式や新婚生活の準備において
だいぶ役に立っていると思っています。
式が終わってひと段落する頃は、
春から夏へ、夏から秋へと季節も変わっているでしょう。
四方を山に囲まれた京都は、四季色鮮やか。
のんびり散歩がしたいです。