うめの式

京都在住のワーキングマザーが綴る ミニマリズムな暮らしのこと

第二子出産レポ③

 

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産後3ヶ月になろうかというところで、ようやく最終回です。

 

病院到着後1時間で生まれた娘。

しかし、お産が早く進みすぎたために弛緩出血を起こし、

1000mlを超える大量出血。

経膣バルーンを入れて中から圧迫止血を試みたため、

病室には戻れず尿カテーテルをしたままリカバリールームで一夜を過ごした、

その後です。

 

 

 

出産を終えた翌日の朝。

いまだ歩行禁止でベッドの上にいるわたしは、

またもや食事の配膳下膳、歯磨き、洗顔をすべて助産師さんにしてもらいました。

「午前中に診察をして、出血が止まっていればお部屋戻れますからね」

そう言われて診察を待ちます。

 

とにもかくにも尿カテーテルを抜きたい。

膣内に入れっぱなしのバルーンは、なんら問題なかったのですが、

ちょっと足を動かすたび、つまりカテーテルが動くたびに、

チクチクと小さな痛みを伴う管がうっとおしくて仕方ない。

そして、同様にチクチクというかジリジリと痛む、

確実に出っぱなしになっている痔核を押し込みたい……!

 

そう、わたし痔だったんです。

妊娠の後期、それこそ出産の1週間前に初めて気づいたお尻の違和感。

お産のとき、いきんだら絶対に出てきてしまうだろうと思っていましたが、

「あとで押し込めばいいや」と思っていたんです。

なんなら、先生なり助産師さんなりが、産後分娩台で

「出ちゃってるんで、押し込んでおきますねー」くらい言われると思っていたのに、

出血が止まらなかったせいか、

その存在をすっかり忘れていました。

眠る前になって、ほっと一息ついて

「あ、痛い。出てる」と気付きました。

そして一度気付くともう頭から離れない。

しまいたい。しまいこみたい。それ一心。

でも下半身に巻きつく管たちが邪魔で身動きが取れず、

しまいこめない。

妊娠中の痔なんてよくあることです。

恥ずかしいとも思いませんが、なんともわずらわしいデキモノ。

産婦人科の先生なんて帝王切開や筋腫の手術を

毎日のようにしているのでしょうから、

一緒に痔もポイっととってくれればいいのに、と思わざるを得ませんでした。

 

さて、話がずれましたが、

バルーンを入れたおかげで出血は止まり、いろんな管もはずれ、

産後2日目の午後にしてやっと病室に戻ることができました。

しかし、人間1リットルも血を流すといろいろ体調も変化するようで、

まず顔が真っ白。驚くほど真っ白。

白雪姫もびっくりの色白顔。

美白。違うか。

しかも、歩くとフラフラ〜とする。

そして目がチカチカ〜とする。

「これ、まずいな」と自分でもわかるほど。

そして、1日半導尿していたので、尿意がわからない。

尿はたまっているはずなのに、

トイレに行きたいという意思がうまれない。

仕方ないので「3時間おき」と時間を決めてトイレに行きましたが、

結局しっかりと尿意が戻ったのは

その後2、3日経ってからだったように思います。

時間を決めてトイレに行くなんて、

トイレトレーニングを始めたばかりの子どものような気分でした。

 

しかし、大量出血で一番困った、

というか辛かったのは、赤ちゃんに会えないこと。

産んだ日はカンガルーケアをしたあといろんな処置をしていたので、

赤ちゃんとは夜に少し会えただけ。

翌日は朝に顔をちょっと見させてもらいましたが、

いかんせんフラフラしてては赤ちゃんのお世話もできません。

2日目は夕方から夜にかけて少し一緒にいましたが、

しっかりと母子同室となったのは産後3日経ってからでした。

自分の体も大事だけれど、やはり産んだ我が子と会えないのは寂しいものです。

帝王切開や、産後のお母さん、または赤ちゃんの状態が悪く、

入院中一緒に過ごせなかったり、

退院後も赤ちゃんだけ入院が伸びたりすることがあるのは知っていましたが、

今回そういう人の気持ちに初めて気づくことができました。

 

どうか、どうか、すべてのお母さんと赤ちゃんが無事におうちに帰れますように。

そして幸せですこやかな日々が送れますように。

願ってやみません。