島チャリの旅@石垣島⑥
【10月7日(木)朝/天気:晴れ】
いつものように9時ごろに起床するが、何やら頭が重い。
まだまだ30度近く気温があるというのに、何やら寒い。
これは・・・と思い、同じドミに泊まっていた子に体温計を借りた。
37度7分。
間違いなく風邪である。
チャリの疲れと(一般人は4時間も漕がない)、
昨晩の屋上飲みが体に出たのでしょう。
しかし、なぜ今?
めったに風邪なんかひかないのに、
なぜバカンス中の今なの!
そんななわけで、その日は一日ベッドの上で過ごした。「風邪ひいた」と言ったら、朝からいろんな料理が出てきた。
アレ食えだの、コレ食えだのといった調子。
食欲は落ちてないので死ぬ心配はないと判断し、
(わたしはどんなに熱を出してもご飯だけは食べる)
一応持ってきておいた葛根湯を飲んで寝た。
タオルケットを2枚にし、エアコンを弱めにして、じっと目を閉じる。
みんな外に遊びに行ってしまっていて、ドミの中は静か。
鳥や蝉の鳴く声や、風にゆれる木の音がすると、
昔、まだ小さいころ、
こうやって熱をだして学校を休んだことがあったなーと、
思い出してみたりした。
熱でダルダルなんだけどね、ちょっと贅沢な気もしてね。
オーナーの奥さんに借りたアイス枕が気持ちよかった。
ふと気付いたらお昼。
一緒のドミに泊まっていた、
元漁師で現在絶賛旅人中のタケシさんが
「カトマンさんが、うどん作ってくれたでー」と
お昼に誘ってくれた。
リビングに行くと、
ホットプレートに温かそうな煮込みうどんが!!
ナイス療養食!と思いながらズズズっと頂く。
この日帰るというカナダ人3人組も一緒に、ズズズー。
「チョップスティック上手だね」
って言ったら笑ってた。
たぶん、通じてるはず。
カナダ人が帰り、
タケシさんもこの日帰り、
帰り間際の記念撮影。
相変わらずドミの中はシーンとしている。
ちょっと寂しい。
っていうか、かなり寂しい。
寂しいっていうか不安!!
このまま熱上がったらどうしようとか、
帰れなかったらどうしようとか、
いろいろ考えておうおうーーってなる。
たまたま休日だった旦那にお電話。
まだ付き合ったばっかりだったなー。
一安心してさらに寝る。
起きたら夕方になってて汗びっしょり。
ドミでヘルパーをしていたマサトくんが
冷えピタと栄養剤を買ってきてくれたので、
元気になったー!
って、なるはずはなく。
熱中症で具合が悪いというカズくんともども、
今日は缶ビール1本だけ開けて、静かに休みました。
この日がお好み焼きだったのにねー。
ちなみに6日間の滞在中、きれいに晴れたのはこの日だけ。
ほんとタイミングが悪いわー。。。
日ごろの行いなんだろうか。
でも、1日ドミにいたおかげで、
その日岐路につく仲間にバイバイができました。
帰る人がいれば、来る人もいる。
ドミトリーはそういうところ。
別れは寂しいけれど、
「また、いつかどこかで」
っていう言葉が、いつまでも胸の中に反芻していて、
キラキラしているんです。不思議。