ひとり花見。
先週末、東京では桜が満開となりました。
土曜日は中学時代の友人に誘われ上野公園へお花見に行く予定でしたが、
あまりの寒さに断念。。。(申し訳ない)
翌日の日曜日はぽかぽか陽気でしたので、
散歩がてら上野公園にでかけてみました。
きっとひとりくらい知り合いがいるだろうと、
行き当たりばったりに花見をしようとたくらんでいたのですが、
とてもじゃないけど、あの人ごみから知人を見つけ出すのは困難。
散歩どころか、普通に歩くのさえままらない人の多さで、
嫌気が差したわたしはハモニカ横丁へ非難し、
立ち飲み屋でエビスの黒をいただきました。
カウンターには、昼間から焼酎をストレート飲むおっちゃんがいて、
忙しそうに動く店員さんを見ながら、ちょびりちょびりと話しては、
ぐびりぐびりとわたしもビールを流し込む。
桜が咲くと、日本人のわたしたちは否が応にも春の訪れを感じます。
その桜の下で気心しれた仲間と盃を交わすのも、日本の古くからの習慣。
おとなり中国でも、こんな歌がありましたね。
『勘酒』 于武陵
勧 君 金 屈 巵
満 酌 不 須 辞
花 發 多 風 雨
人 生 足 別 離
井伏鱒二が名訳で有名な詩でもあります。
この盃を受けてくれ
どうぞなみなみ注がせておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ
さよならだけが人生だから、
今この瞬間を、この出会いを大切にしようじゃないか、という詩です。
旦那との出会いも一昨年の花見でした。
出会いを大切にできてよかった。
(べろべろだったけど!)