うめの式

京都在住のワーキングマザーが綴る ミニマリズムな暮らしのこと

「好きなこと」を仕事に……

新しい仕事を始めて3週間が経ちました。

最初の1週間はあまりの自分の不出来に、

不安と同時に驚きを感じ、

寝ている間も襲ってくる胃痛・知恵熱と戦いました。

朝5時半から息子が寝付く21時までは頭も体もフル回転。

夫が今まで以上に家事・育児に参加してくれるのが救いとなっています。

 

しかし、仕事にも慣れ始めたこの1週間ほど、

わたしはずっとモヤモヤしていました。

新しい仕事はとても忙しいけれど、楽しいし充実感もある。

できるならば今後も続けていきたい。

でも、情熱が足りない。

「この仕事が好きだーーー!」という情熱。

 

今年で30歳にもなろう大人が青臭いことを言いますが、

わたしは中学生のころから編集者になることが夢でした。

そのための努力もしたし、なってからも努力した。

わたしにとって編集という仕事は、

夢であり、誇りであり、自信です。

その仕事を今は一時中断して、別の仕事をしています。

前職の経験は生かせても分野としては全く別物。

好きな仕事から離れた理由はいくつかありますが――。

今、書き出してみたら全部が言い訳でした(ので削除)。

己の力量不足。

わたしの力ではフリーランスを生き抜くことは難しかった。

 

また出版社に入って会社勤めができたら万事解決なのだけど、

出版社の数自体が京都は少ないし、

編プロになると短時間勤務や育休の制度が整っていなかったりして、

育児真っ只中、2人目希望中のわたしには選べません。

それで選んだのが「転職」でした。

 

前述もしましたが、今の仕事は楽しくやりがいも感じています。

会社としても安定しているし、福利厚生もしっかり。

働きながら子どもを産み育てることができます。

ただ、好きかどうかと言われると……。

辛いことも、苦しいことも、悔しいことも、

「好きな仕事」だから乗り越えられたし、

このくそーーーって思いながら前に進んでこれたけど、

好きだとはまだ言えないこの仕事で苦難にぶつかったとき、

わたし、何を武器、モチベーションにして前進したらいいのだろうか。

と、モヤモヤしているし、

それ以上に「え、編集の仕事やめちゃうの?」という声が

自分のうちからフツフツと湧いてきて、

「やーい、負け犬!」とも言われているようで悔しい。

 

そもそも「仕事」なんだから、

「好き」じゃなくたっていいじゃないか!

「好き」を仕事にしている人なんてほんの一部だ!

とも思うんですよ。

でも、一度「好き」を「仕事」にしてしまうと、

その決心がどうもつかなくて……。

 

モヤモヤループから抜け出せず、

でも1日1日は充実してるし忙しいしあっという間に終わるから

悩むことを先送りにしている毎日です。

 

今まで、夢や目標が見つからず、

進む道がわからないという若い子を見るたびに、

かわいそうに……と思っていたけど、身に染みてわかった。

夢や目標がないということは、かわいそうなことです。

進む道がかわらないというのは、不憫なことです。

これがいい大人とくればもうイタイのなんのって。

 

というか、なんでこんなに「仕事」に固執しているのか。

専業主婦ではダメなのか?

……ダメなんです。

いいお母さん、いい奥さんじゃ全然満足できないし、

幸せを感じられないんです。

存在意義や承認欲求を仕事に求めるとこうなります。

こなくそー。