ドラゴン・タトゥのーの女
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2011/09/08) |
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2011/09/08) |
映画館で予告を見たときに面白そう!
(でもグロテスクなの苦手で見れなさそう!)
と思い、原作を購入。
これがすんごく面白い。
もともとミステリー、サスペンス小説は読まなかったのですが、
本当に喰わず嫌いというか、読まず嫌いでした。
わたしは頭がよくないので謎解きなんて一切できないし、
もともと結末を考えて物語を読む方ではなく、
登場人物の心理に入り込んでしまう型の読者です。
なのでミカエルの思考に置いてけぼりになったりもするし、
ハリエットが可愛く思える。
エリカの苛立ちも、ディクルの心労も、ドラガンの父性愛も
よく分かる。よく分かるということは、それだけ心理描写が細かいということ。
たくさんの人間が出てくるこの作品で、
「あれ?だれだっけ?」とならなかったのは、
キャラクターを印象付けるこの細かい描写にあると思います。
あれだけの長編物語であそこまで書ける、筆者の体力、筆力が天晴れ。
2巻に入ってからは謎解きに次ぐ謎解き。
新たな真実に次ぐ真実。
でも慌てずに、冷静に、流れるスピードが心地よいです。
映像化されたもの、ぜひ見てみたいけど、
殺人シーンはきっとグロテスクそのものだと思うので控えます。
ミレニアムシリーズ、続けて読んでみたいと思います。